普通の女性が資産家になるまでのストーリー それは非常識な成功法則

2007年09月20日

赤い竜 プライド

  だらだらと過ごしていると

  アンジェラの携帯が鳴った。

  (・・! やば! ミューからだ!!)


  一瞬、取らないでおこうかと思ったが

  長い間 着信音が鳴り続けたので

  アンジェラは電話に出た。

  寝起きの声がばれそうで

  ドキドキしたが、
 
  なんとか普通に声が出た。


  『はい。ミューさん。うららです。』


  『こんにちは!アンジェラ。調子はどう?』


  『・・あ、まあまあいい感じです。』


   ミューはいつも素敵で爽やかな声だった。

   アンジェラが元気を装っても

   ミューにバレバレだったのはいうまでもない。


  『そう。』 

  ミューはただそれだけ言って

  本題に入った。

 
  『しあさっての23日がゲーム達成予定日よね?

   私のオフィスに14時ちょうどにいらしてね。

   楽しみに待ってるわ。

   23日の朝、達成できてないとあなたが判断した場合、

   丸刈りしてから オフィスにいらしてね。

   じゃ、しあさってにね!』


   と ミューはあっさり言って

   電話を切ろうとした


   あわてたアンジェラは、


   『・・ちょっ ちょっと待ってください! 丸刈りしてからって・・』

   『あら、達成できなかった時の話よ。約束でしょ?』

   『・・・・はい。』

   『大丈夫。大丈夫。私はどっちだって面白いから。』

   『面白いって・・・ほんと人ごとですね。』


    アンジェラはちょっとイライラした。

   『あら、なかなか女性の人生で丸刈りの経験ある人って少ないじゃない?

   ネタになるし。結構気分もいいみたいよ?』


    挑発的な言い方に

    アンジェラはさらに イラっとした。


   『わかりました!では 23日14時で!』

   そう言って

   アンジェラは電話を切った。



   なんだかわからないけど

   妙に燃えてきた。


   さっきまで ウジウジしていた自分は忘れ、

   『くっそ~! みとけよ!!』

   と 感情的になっていた。

   前日、小池さんにぼろくそに言われたことも

   重なって

   だんだんと怒りにも似たような

   熱い感情が漲ってきた。


   
    一方、ミューは

     アンジェラとの電話のあと、

    デスクにある資料を見ながら

    呟いていた。


           前里 麗  1979 /01/14

      KIN 41
 
      赤い竜  音2


    『ふふふ・・やるか やらないか。

     さあ、赤い竜の「プライド」 みものだわ。』


    
  すべてがミューの計算通りに進んでいることを
 
  アンジェラは知らない。
 


   でも 確実にアンジェラの心のDNAに組み込まれている

   『赤い竜』が目覚めの時を迎えていた。

  



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Posted by アンジェラ★777 at 13:30 │lesson 1